1995 年 1 月 17 日に発生した兵庫県南部地震(マグニチュード 7.3) は、神戸市を中心とした阪神地域および淡路島北部に甚大な被害をもたらした(阪神・淡路大震災)。初めて震度7が記録され、建築物や高速道路、鉄道、港湾、ライフラインが大きな被害を受けた。特に神戸市長田区では、密集した木造住宅の倒壊と火災の被害が激しかった。犠牲者・行方不明者は 6,437 人、避難生活者は 31.7 万人に上った。 阪神・淡路大災害は、当時およびその後の日本の社会と学術界に非常に大きな影響を与えた。2025年はこの大震災から30年にあたる。これを機に、当時何が起こったのか、何が課題だったのか、その後に法律・制度や市民の意識はどう変わったのか、防災・減災の科学技術・学術はどのように変貌を遂げたかを振り返りたい。そして、今、社会と科学の新たな関係を築くためには何が課題なのかを改めて考えたい。
シンポジウムは、基調講演、3つの分野別セッションと、学協会発表のセッションで構成し、多様な分野の研究者の発表を通じ、学協会の枠を超え議論を深める。
防災減災・災害復興に関する学会ネットワーク